2018-04-04 城崎にいます

城崎国際アートセンターで滞在制作してます。
10日間くらいが経ちました。
今日は、最初からずっと一緒に滞在していた俳優の野口さんと
4日前から参加してくれてたわたしの友達のひろこちゃんが帰ってしまった。
ひろこは、大学院の博士課程で演劇の研究(シェイクスピア専攻たけど、福祉と演劇の関係とか)をしているとても面白い友達で、
今回は創作の現場をどのように記録可能かっていうのを試しにきてくれてました。
野口さんからも、ひろこからも、とても刺激をもらった。
いまは、こんちゃん、ゆみか、あおちゃん、ことちゃん、わたしの5人になりました。
こっちで今やっている創作は、
この公演のために、新作をつくろうっていうことではなくて、
わたしが最近気になっていることや、創作に使ってみたいアイテムをつかって、
何ができるかを試していくようなことをしています。
ダンサーのことちゃんも参加しているので、身体からと、言葉から7:3くらいの割合でその場その場でつくっていっている。
何ができるかも全然わからない状態で始めたけど、
とにかく身体を動かしながら、
みんなで身体や意識のいろんなモードを探って、組み合わせて
これ面白いねっていうのを見つけている。
先がなんとなく見えている状態で、それに向けて作品を作っていくようなやり方ではなくて
その日その日の稽古場での発見を積み重ねて、作っていくようなやり方をしてて
こんな作り方したことない〜でもやってみたかったこと〜という感じです。
そもそも城崎国際アートセンター(KIAC)のアーティスト・イン・レジデンスに応募したのは、
この滞在の中ですぐに成果をださなくていい、って書いてある条件にとても魅力を感じたからで、
やっぱりこの公演に向けてつくる!、となると、失敗できないなーとか面白くしなきゃなーとか
無意識にでもいろいろプレッシャーとか感じながらつくっているから
そういう気持ちから一回離れてただ気の赴くままにつくっていくやり方は、ここでしかできない贅沢なことだと感じてます。
アーティストとして、こういう時間をもつのはとても大事なのだなと思う。KIACすごいなあ〜。
KIACも、城崎のまちも、居心地がとってもよくて、
こんな素晴らしい機会をいただけて、ほんとうにありがたいです。
野菜がおいしいし、桜がきれいだし、温泉が最高。
メンバーとも、つくっていく中で創作する時の共通言語がどんどん増えていき、
日々の自炊で料理のレシピも増えていき、チームワークがあがっています。
稽古場でのみんなは日々とても頼もしいし、
みんな料理上手なので、毎日のごはんがたのしいです。
「これはこうだから、いい」っていうことも大事だけど
今は「いいから、いい」っていう野生の勘みたいなのをより大事にしてみたい
でも「いいから、いい」をみてるひともふくめて「たしかに、いいね」って提示するのはやっぱり難しい
けど「いいから、いい」んだよなあ
13日に試演会というのを設定してるので、
それに向けていまはどう形にしてみようか考えてる。